糖鎖と燕の巣エキス

健康のこと

こんにちは。

本日もご訪問いただきましてありがとうございます。

さて。

本日は前回の糖鎖のお話を少し深掘りしてから、糖鎖と燕の巣エキスとの関係についてお話ししていきます。

前回では、糖鎖は約37兆個の細胞ひとつ一つのぐるりに多量にくっつき、細胞同士の情報伝達や病原体などの物質認識など、細胞のコミュニケーションを取り持つアンテナのような役割をするとても重要なものであることをお話しました。

よって、糖鎖は受精や細胞の分化、老化や免疫、様々な疾患、さらにはウイルスや細菌などの感染症に深く関わっていることが明らかになってきているということもお話ししました。

その糖鎖は、グルコース(ブドウ糖)、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸(シアル酸) という合計8つの種類の単糖で構成されています。それらの糖が細胞の中のゴルジ体という器官で、糖鎖の設計図にあたる糖転移酵素遺伝子の指令に従って規則正しく繋げられ、糖鎖となるのですが、糖鎖だけでは不安定なため、たんぱく質や脂質と繋がりそれぞれ糖タンパク質、糖脂質として安定し細胞膜の表面でひげのように存在しています。(前回では、それがあたかも細胞を取り巻く森のようであると表現しました。)

しかし、何らかの要因で遺伝子に傷がつくと、くっつける糖を間違えたり、くっつける場所を間違えたりして、本来の糖鎖とは違った糖鎖が出来てしまいます。このようなことにより、様々な疾患が現れると考えられています。

8種類の単糖のうちシアル酸は糖鎖の最先端に、マイナスイオンとして存在することにより、活性酸素に対抗して糖鎖の崩壊を防ぐ役割を果たしています。(先端がマンノース、フコースの糖鎖もありますが、シアル酸が一般的なようです。)

もし、シアル酸により糖鎖の崩壊が防ぎきれず、糖鎖が失われたり、異常になると、細胞内に様々な情報が伝わらないことになり、細胞の働きが悪くなったり、細胞同士の連携が出来なくなったりします。結果、老化が加速したり、様々な疾患になったり、ウイルスや病原菌に対する抵抗力が落ちたりしてしまう訳です。

若い頃はこれらの糖鎖をすべて体内で作ることが可能です。しかし、年齢を重ねるとそれらを合成する力が落ちてきます。その上、合成する手順が非常に手間がかかるため一番合成されにくくなるのが、前述の糖鎖の先端で大切な役割を担っているシアル酸なのであります。

シアル酸は人の唾液、母乳(とくに初乳)、ローヤルゼリー、そして燕の巣エキスなどに含まれています。

そして、人の唾液を1とするとローヤルゼリーには50倍、燕の巣エキスには11000倍もの量のシアル酸が含まれています。

(シアル酸が初乳に多く含まれるのは赤ちゃんの免疫に関わっており、赤ちゃんが健康に賢く育つのに必要な物質だと言われています。)

また、燕の巣にはシアル酸が突出して多く含まれているだけでなく、糖鎖を構成する8種類の単糖のうちシアル酸を含む6種類が含まれています。(残りの2種類は普段の食事で十分に補給できる糖類です。)

と、ここまできてようやく糖鎖と燕の巣のお話が繋がりました。

つまり。

健康でいられるのは、細胞ひとつ一つが元気でいるからで、それは糖鎖がキチンと機能してくれているから。そしてそれらの原料となる単糖、とくにシアル酸を突出して多く含むのが燕の巣である。ということであります。

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